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花柳昌太朗舞踊研究所

暮れのご挨拶

2022年大晦日になりました。今年も皆様お世話になりありがとうございました。


思い返すと、今年はやっと対面でのお仕事が復活し、舞台の活動が動き出した一年でした。とはいえ昨年末から流行したオミクロン株のコロナ感染者急増により、一門の「おどり初め」は出演者のみの稽古場でのコンパクトな会とし、また恒例の2月の日本舞踊協会公演は中止となり、年明けのスタートは重苦しいものでした。しかし、三回目のワクチン接種も浸透し感染者もどうにか収まって来た頃、思い切って『昌太朗の会』を催し、花柳流と先代・先々と所縁の深い一中節「松風」・長唄「綾の鼓」に挑戦させていただく事が叶いました。初代のご命日である4月2日にこの二題を努められた事を感慨深く感じております。この頃から舞踊会も増えてきまして、5月には花柳千衛里先生の会にお招きいただき、お嬢様の秀衛さんのお相手として「蝶の道行」を踊らせていただきました。6月には花柳流地方支部講習会やワークショップ、8月には所属しております城西ブロック初の試み『ジュニアコンクール』の開催、9月は久しぶりに対面での沖縄県立芸術大学での日本舞踊集中講義、そして10月2日には昌太朗一門お浚い会『第六十一回銀玲会』を無事に開催することが出来ました。一番一番がとても見ごたえのある気持ちのこもった演目と大変ご好評をいただき、流石!銀玲会!とのお声を頂戴し、先代・先々代に堂々と会の報告を済ますことが出来ました。ご来場くださいましたお客様、関係各位に一門を代表して心より感謝申し上げます。10月は他に2年目となる芸団協花伝舎クラブの開講、東京での花柳流夏季特別講習会があり、11月には友吉鶴心さんの琵琶楽の會『花一期』にて尾上右近さんの踊られた「Le reve」の振付をさせていただきました。当月は城西ブロックが開催するサロン公演『年忘れみんなで踊ろう・葛西聖司さんのトークとともに楽しむ日本舞踊』で踊り納めでした。


さて、来年は1月15日(日)東京都主催『大人のための伝統文化・芸能体験事業』ワークショップから始動いたします。2月11日(土)には、『第六十四回日本舞踊協会公演』におきまして常磐津「乗合船」に出演、男性群舞の長唄「風林火山」を振付いたします。その後3月18日(土)には国立劇場主催『素踊りの世界』、4月1日には花柳昌洸主催『銀葉会』、4月15日は日本舞踊協会東京支部城西ブロック『第五十一回城西舞踊会』、6月3日~5日は『日本舞踊協会未來座公演』「舞姫」への出演と続きます。夏には久しぶりに『銀玲会ゆかた会』も計画しております。


まだまだコロナ感染は治まらず不安な状況ではありますが、文化芸術の灯は未来への道しるべとなり、また健全な精神と肉体を与えてくれるものと信じ、これからも一門と共に日々精進してゆきたいと思います。

本年はご声援ご鞭撻誠にありがとうございました。

来る年が皆様にとって明るい良い年になりますようにお祈り申し上げます。

良い年をお迎えください。 

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