11月4日、浅草公会堂におきまして初代花柳昌太朗37回忌・二代目花柳昌太朗7回忌追善「第六十二回銀玲会」を無事に開催することが出来ました。
三代目を襲名した時から、この追善会をすることが一つの大きな責任と受け止めて過ごしておりました。二人の師を一門とともに偲び、後を追いかけながら過ごした稽古の日々は私の宝物です。
今回は初めての浅草公会堂での開催という事で、不慣れな点も多く、ご来場のお客様や関係各位に失礼があったかもしれませんが、皆様にあたたかく見守り応援していただき感謝の念に堪えません。
この度の追善会では、初代の得意としていた所縁のものや二代目の振付したもの、段物のものなどバラエティーに富んだ演目の構成で、お客様に大変お喜びいただけたようで嬉しく思っております。
出演者も初舞台の者からベテランまで一人一人真摯に取り組み、その成果を思う存分発揮出来たように見えて感慨深いものがあります。
私自身は初代の古風な芸を同じ女流舞踊家として勉強したく、清元『助六』に挑戦させていただきました。まだまだ初代の足元にも及びませんが、これからも研鑽を積んで伝統の継承に励みたいと思っております。
また、日頃より大変お世話になっております花柳貴代人様と花柳奈卯女様に舞台に華を添えていただき大変ありがたい事でした。
先代、先々代が大切にしてまいりました「銀玲会」を、一門の和を力として今後も研鑽を重ね続けて参りたいと思います。どうかこれからも昌太朗一門をよろしくお願いいたします。
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